どこかでこんな噂聞いたことないですか?
「シャンプーは洗浄力が強いから薄めて使った方がいいよ!」
確かに私のおばあちゃんも薄めていた気がする・・・
世の中には湯シャンといってお湯だけでシャンプーをする方法もありますし、
薄めて使うのもあながち名違っていないかもしれないです。
でも
- どのシャンプーも薄めて方がいいの?
- 薄めたら泡立ちにくくならない?
- 水をそのままボトルに入れればいいの?
疑問は深まるばかりです。
今回は
「シャンプーを薄めた方がいい?」
について美容師が解説していきます。
シャンプーを薄めて使っている方、薄めようとしている方。ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
シャンプーは薄めて使った方がいいの
まず結論からお話します。
「シャンプーは薄めて使わなくて良いです。」
通常のシャンプーは髪を濡らして使用することを想定して作られており、薄めてしまうとシャンプーの効果、泡立ちが悪くなってしまいます。
確かに市販のシャンプーの洗浄成分は強いものの薄めて使うほどの危険性はなく、薄めてしまうことにより結果として多くシャンプーを使ってしまっては一緒です。
ですが、シャンプーに含まれる
- 界面活性剤
- 乳化剤
などにアレルギー反応を起こしてしまい頭皮が荒れてしまう方もいらっしゃいます。
このような方々はなるべく界面活性剤や乳化剤の刺激から避けるためにシャンプーを薄めても良いかもしれません。
シャンプーを薄めて使ってみた
このように思いませんか?
でも昔のシャンプーの質が悪かった?記憶違いかもしれない。
そんな可能性も考えて試してみました。
色々と検索してみると10倍希釈で薄めて使うといいと書いてあるサイトがあったのでそれを参考にします。
では10倍に希釈して使ってみます。
全然泡立たない・・・
比較してみると
全然違いますね。。。
これってシャンプーの役割を果たしているのでしょうか?肌が弱い方にはこれでも良いのかもしれませんが、普通の方には薄すぎて洗っている気がしませんね。
なぜシャンプーを薄めるない方がいいの?
上の方でご紹介した通り、シャンプーを薄めるのは相当な敏感肌の方以外はしなくても良いのかなと思うのですが、それ以外にも理由があります。
それはシャンプーを薄めるのと同時にシャンプーの防腐成分も一緒に希釈されてしまうこと。
シャンプーはバスルームと言う高温多湿の場所で常に保管されています。防腐剤がいけないと言う方もいますが防腐剤が配合されていないとすぐに品質が劣化してしまいます。
その防腐剤が配合されているシャンプーを薄めると言うことは防腐剤も一緒に薄まってしまいます。一度で薄めたシャンプーを使い切って仕舞えばいいのですが使い切らずにそのまま保管していると腐りやすくなってしまいます。
もし薄めるのであれば使うたびに薄めた方が無難です。
正しいシャンプーの薄め方
シャンプーを薄めること。私なりに正しい薄め方を考えたので参考にしてみてください。
用意する物は
- ポンプ泡フォーマー
こんなのですね。アマゾンでご紹介していますが、100均にも同じような物は販売されていました。
では作り方をご紹介します
- シャンプーを半プッシュほど入れます
- 水を半分ほど入れます
- 少し振ってシャンプーと水を混ぜます
- そのまま適量プッシュしてシャンプーをします
- シャンプーが終わったら残りを捨てて水洗いしボトルを乾かします
これで泡立ちも割と良い薄めたシャンプーを使うことができます。
ポイントは使った後はしっかりとボトルを水洗いして乾かすこと。せっかくシャンプーを薄めて刺激を弱くしたのに使い残して品質に心配があるものを使っていては意味がありません。
シャンプーを薄めるのに精製水は意味がない?
シャンプーを薄めるのに精製水を使った方がいいと言う意見も調べていて見つけました。
精製水
精製水(せいせいすい)とは、蒸留や濾過やイオン交換などの手法で濃度を上げた、比較的純粋な水である。無色透明・無味無臭で、場合によっては紫外線などで滅菌または殺菌されている。
Wikipediaより
確かに薄めるのであれば精製水の方が良い気がしますが、
「シャワーで流すのは普通の水道水」
ですよね。だと考えるとシャンプーだけに精製水を使っても意味がないですね。せっかく精製水で薄めても結局普通の水で流しますし。
もし薄めたまま保存しておくことを考えても精製水も結局腐ります。
精製水を使っても
- 流す水は水道水だから結局一緒
- 精製水で薄めても腐る
- 精製水をわざわざ買うコスト
これらを考えると普通の水道水で薄めれば良いのではないでしょうか。
シャンプーを薄めるよりも質・仕方にこだわろう
結局シャンプーを薄める理由の多くは
「シャンプーの刺激を薄める」
これに尽きると思います。
コストがかかるは別問題です。
結局シャンプーを薄めたところで刺激が強いシャンプーが刺激が強いことに代わりありません。残念ながら市販のシャンプーの多くは刺激の強い洗浄成分である石油系の界面活性剤が使用されています。
- 「~硫酸」
- 「アルキル~」
- 「スルホン酸~」
が石油由来の界面活性剤です。
これらが配合されていると薄めたところで刺激が強いことに変わりありません
もちろんこれらが配合されていないシャンプーが質が高いシャンプーになります。
質のいいシャンプー
質のいいシャンプーは洗浄成分である界面活性剤に左右されます。界面活性剤はシャンプーのメインになる成分で30〜40%ほど配合されています。先ほど石油由来の界面活性剤はよくないと言いましたが、質のいい界面活性剤は「アミノ酸系の界面活性剤」。
洗浄力がちょうどよく汚れは落としつつも皮脂は適度に残し頭皮も髪も優しく洗い上げてくれます。
- ココイル〜
- ラウロイル〜
- ミリストイル〜
- ステアロイル〜
と書いてあるのがアミノ酸系の界面活性剤です。名前が長いですがチェックしておきましょう。
アミノ酸系の界面活性剤が配合されていれば質が高いと言えます。
後は髪質・ダメージ具合・くせなど髪の悩みでおすすめのシャンプーが変わってきます。
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オーダーメイドシャンプー。シャンプートリートメントが初回5,368円(税込)と少しお高めですが気になる悩みを選択すると3万種類からあなただけのシャンプーを届けてくれます。
香りもセレクトできるので自分好みのシャンプーを作ることができます。
泡立ちもとてもよく少ない量でもしっかりと泡立ちます。
正しいシャンプーの仕方
step
1ブラッシング
シャンプーをする前にブラッシングをしておくと、髪のもつれやからまりが取れるため髪も痛みづらくなりシャンプーも泡だてやくなります。
また頭皮の皮脂や汚れが浮き上がることで、汚れも落ちやすくなります。目の細いコームタイプではなく、クッションブラシのように目が粗いブラシを選ぶと良いです。
step
2泡だてた泡を泡立ちにくいところにつけるお流し
最低でも2分、頭皮を軽くこすりながら満遍なく流してあげましょう
step
3シャンプーを出す
シャンプーを出したら直接頭につけるのではなく
手のひらでよーくなじませます。
step
4しっかりと泡だてる
まずは頭頂部の両サイドあたりにシャンプーをなじませ、空気をいれながら揉み込むように泡だてます。空気を少し入れることが重要で空気を入れるとよく泡立ってくれます。
この時に毛先もなじませながらよく泡だててください。
step
5泡だてた泡を泡立ちにくいところにつける
サイド
襟足
は泡立ちにくい部分。ここにシャンプーを直接つけてもなかなか泡立ってくれません。ここに初めから泡だてた泡をつけてあげましょう。
step
6マッサージをするように頭皮を洗う
マッサージをする等に頭皮を洗ってあげましょう。
爪を立てて洗う方がいますが爪を立てると頭皮が傷ついてしまいます。指の腹を使って洗うようにしましょう。
どうしても爪を立てたくなってしまう方は
このようなブラシを使うと良いです。
step
7しっかりと流す
シャンプーをし終わったらしっかりと流します。シャンプーが残っていると頭皮・ヘアトラブルの原因にも繋がります。
ここでも2分以上を目安に流してあげましょう。
step
8トリートメントもしっかりと
流し終わったら特に女性の方はトリートメントもしっかりとしてあげましょう。
ダメージしている毛先を中心につけてあげて、頭皮にはつけないようにしましょう。
まとめ
シャンプーを薄めることをする理由は
- シャンプーの刺激を少なくするため
- シャンプーのコストを抑えるため
が主な理由です。
刺激を抑えるのであれば薄める以前に質の良いシャンプーを使ってあげればいいですし、コストの面でも質が高くコストが低いシャンプーも存在します。
まずは
・シャンプーを質が高いものに変える
・シャンプーの仕方を変えてみる
ここを試してみましょう。これでも刺激が強いようならばシャンプーをご紹介した方法で薄めてみましょうね!
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